|
展覧会の作り方
私が行った日に、ちょうどこの企画をしたキュレーターの住友文彦氏とのトークがありました。
いくつか、興味深かったお話から…
・色々な人や社会との関わりの中で、ひとつのプロジェクトとしての方向性を見出してゆくのが、仕事のスタイル。
⇒ 今回の企画は、美術館を人が行きかう通路とみなして、日常とアートを結びつけるもの。
・脱力、スルー出来るプロジェクトを目指している。 ⇔ これまでの美術館のヒエラルキー
・淡々と進んできた仕事。その場その場で刹那的に考えてきた仕事 = 通路
イメージを作って、目標に向って構築してゆくのではなく、細かい所から出発して結果として形付けられていくと
いう展覧会の作り方をしたかった。
このような展覧会の作り方は、2005年に開催された現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ」で、総合ディレクターを勤められた経験が、生きているのでしょう。
横浜トリエンナーレは、「展覧会は、可変的な運動態である」というコンセプトのもと、作家・作品・現場・観客が関わって作品を鑑賞および、体験する場として、位置づけられていました。 私もこのトリエンナーレで、場と関わる、人と関わるという展覧会を体験しました。見たこともない作品がものすごい数、展示されていて圧巻でした。
目標に向け、段取りを立てて、計画的に仕事をしてゆく。正統派の考え方で、わたしは、どちらかというとこのタイプに近いかな? けれど、どうにも目標が見つからないとき、もしくはきちっ、きちっと枠を作っていくことが時として自分を動けなくさせてしまうような時、肩の力を抜いてまずは目の前のことから一歩踏み出してゆく。すると、おのずと道が見えてくる、作られていくということもあるなあと、川俣氏が盛んにくりかえしてた「スルーする」という言葉を聞いて、妙に腑に落ちたのでした…
わくわくする展覧会に久しぶりに遭遇し、とても充実した一日となりました。
4月13日(日)まで開催されています。 10:00〜18:00
図書館もとても充実していますので、何かを発見しにお出かけになってみてはいかがでしょうか?
|